灯台を訪ねて- 小泊岬南灯台 Kodomarimisaki

小泊岬南灯台(こどまりみさき みなみ とうだい)

青森県北津軽郡中泊町大字小泊(きたつがるぐん なかどまりまち おおあざ こどまり)にある灯台です。

航路標識番号(国際番号) 1437
位置(緯度経度) 41 07.5N,140 15.0E
灯質 群閃白光 毎6秒に 2閃光
灯高(平均水面から灯火中心:m) 78
光達距離(M:海里(1M=1852m)) 7
構造 白塔形
高さ(地上から構造物頂部:m) 13
備考
訪問日 2019年 9月10日
マップコード 517 420 580*75

ちなみに灯質欄の「群閃白光 毎6秒に 2閃光」とは?

海上保安庁さんのホームページの中に分かりやすいページがあります。
灯光の色と光り方(灯質)」をご覧ください。
この灯台の場合「1周期を6秒としてその間にピカッ、ピカッと2回連続して光る」を繰り返すことになります。

灯台の位置です。

車で行けるところは上のグーグルマップで小泊岬南灯台の東側にある海沿いの駐車場までです。駐車場は舗装されていて、綺麗なトイレも完備しています。
そこから先は歩いて行きます。
以前はもう少し灯台に近い方まで車で行けたようですが現在(2019年9月)は完全に車は通れないようにフェンスがあります。

フェンスに貼られた表示板です。
地滑りのため立入禁止です。・・車はもちろんですが歩いてもダメなんですかね?
たまたま近くに地元のお兄様が暇そうにタバコなんぞを吸っていましたのでお聞きしました。

私:「この先にある灯台へ行きたいのですが、大丈夫ですかね?」

お兄様:「う~ん。歩いたってすぐそこだ。この道を真っ直ぐ行って途中で斜め左に入る道があるから、※%&=#”~&&$・・(早口の津軽弁で解読不能)」

私:「歩いてどのくらい時間がかかりますかね?」

お兄様:「すぐそこだ ※%&=#”~&&$・・(早口の津軽弁で解読不能)」

私:「ありがとうございました。」

暑い日でしたからペットボトルの水を2本持って出かけましょ。

決して斜めに写真を撮っている訳ではありません。
地滑りの影響なのでしょうね。舗装されていた道が傾いています。
左が海で右が山側です。変な錯覚に襲われてしまいます。
左側のガードレールの切れ目がお兄様の言っていた斜め左に入る道のようです。
足元に気を付けて進みます。

ここの地滑りは現在でも滑動中であって明瞭な地滑り現象と地質構造などが観察される非常に貴重な場所なんだそうです。
滑動中であることから復旧工事も手が付けられないのでしょうね。

斜め左へ入った道も以前は舗装されていたようですが、今は無残な状態となっています。
左側にアスファルトの残骸がありますが、そこから先は道と言えるものはありません。
かろうじて人が通ったんだなって感じが残ってるだけです。進みます。

左は海、右は断崖の間を進みます。
足元だけを見ていては歩きづらいことに気付きました。
少し先を見るとなんとなく人が歩いたような筋がうっすらと見えてきます。
下の写真で右端に白っぽく筋状になっている部分がわかりますか?
その筋に沿って歩くと少しは歩きやすくなります。
念のためトレッキングシューズを履いてきて良かったです。
写真中央奥に小さく建造物が見えます。

進んでいくとコンクリート製の橋が架かっています。
いまにも崩れ落ちそうで怖いのですが、他に前へ進む道が見当たりません。
恐る恐る進みます。手すりはありますが信じてはいけません。壊れている部分があります。
遠くに灯台の姿が見えます。

橋を渡った先には急こう配の階段が待っています。
暑いです。ペットボトルの水は大切に使いましょう。

灯台に続く階段の角度は45°位でしょうか。

板を貼った階段を登ります。下から見上げると階段というよりも「梯子」に近い。
それも作りが弱弱しくって今にも壊れそうです。手すりなんかはすでに壊れている箇所もありました。
階段の踏み板の間から雑草が伸びてきて階段の板を塞いで踏み板が見えない。
一歩一歩踏みしめながら進みましょう。

階段の始まる場所から振り返るともう1本道があります。
海までコンクリートの道が続いています。小さな船着き場に繋がっています。
海上保安庁さんが点検修理する場合はこの船着き場を使うのでしょうか?
だってここまで歩いてくるんじゃ大変ですものね。

灯台に着きました。 駐車場から40分かかりました。
海岸沿いの道は風はありませんでしたが、灯台の周囲は強風が吹き巻いています。
体を持って行かれそうな強風です。
灯台の建っている場所は岬の崖の上、灯台4台分くらいのスペースの上に建っています。
いつも思うのですが、こんな場所にどうやって建てたんでしょう?
スペースが狭くて見上げるばかり、灯器を見ることが出来ません。
コンクリート造りの灯台の表面は元々はタイル貼りだったようですが、現在は厚い塗装に変わっているようです。剥がれ落ちたタイルが落ちていました。

なんとか灯ろうを見ようと崖っぷちまで恐る恐る這って写真を撮りました。
はりはん(灯ろうを囲むガラス板)は三角形をしています。
レンズは見ることが出来ません。
これ以上の無理はやめましょう。
足を踏み外しでもしたら・・・周りにはもちろん誰もいません。

灯台下部の管制器室入り口扉です。右横に初点記念額が貼ってあります。

初点記念額に挨拶です。

360°の映像です。
カメラ用三脚に360°撮影カメラ RICOH THETA(リコー シータ)を取り付けて撮影したのですが、何しろスゴイ強風です。
三脚の下部フックに倒れ防止のためオモリとしてカメラリュックを吊り下げたのですが、それでも揺れて今にも倒れそう。
なんとか撮った一枚です。

小泊岬南灯台 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

ありがとう! 会えてよかった! また会えることが出来たら良いな。
さて、次はどの灯台へ行ってみましょうか。

その前に、来た道を滑り落ちないように安全に帰りましょ。
ここへは安全のために複数人で来た方が良いようです。
他の人に迷惑が掛からないように自己責任で行きましょう。   「灯台リストへ」


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コメント

  1. プジョー より:

    以前、灯台ファンでコメントしたものです。

    あの頃は、11月初旬に富山・新潟方面に行こうと思ってたんですが、山口に行ってしまいました。
    しかし、こっち方面の沿岸灯台は立派な灯台が多いですねえ。
    それに、この小泊岬南灯台のロケーションがすごい、こういうところに行くのが一番ワクワクします。
    これからもここで情報収集させていただきます。

    • digiitizizi より:

      プジョー様
      コメントいただきありがとうございます。
      私は灯台巡り始めてまだ半年足らず。
      これから徐々に訪ね歩けたらと思っています。
      灯台を安全に楽しく訪ねるのも事前情報あってです。
      プジョー様の情報もいただけたら嬉しく思います。

  2. プジョー より:

    ありがとうございます。
    拙いブログですが、サイト欄へURLを入力いたしました。

    4年ほど前に何気なく行った経ヶ岬灯台が、灯台巡りのきっかけです。
    その後の3年は、観光とか帰省のついでに行く程度でした。
    しかし、昨年のこの時期に鳥取県網代埼灯台で、灯台に着いた時の達成感のようなのを覚え、それ以降灯台巡りにはまっています。

    大阪在住です。
    それと、全くの同い年です。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  3. digiitizizi より:

    プジョー様
    ご返信いただきありがとうございます。
    ブログを拝見させていただきました。
    これから訪ねようとしている方面の詳細が記録されていて貴重な情報を得ることが出来ます。
    これからも宜しくお願いいたします。