清水灯台(しみず とうだい)
静岡県静岡市(しずおかけん しずおかし)にある灯台です。
航路標識番号(国際番号) | 2473 |
位置(緯度経度) | 35 00.6N,138 31.8E |
灯質 | 群閃白光 毎20秒に 2閃光 |
灯高(平均水面から灯火中心:m) | 21 |
光達距離(M:海里(1M=1852m)) | 4 |
構造 | 白塔形 |
高さ(地上から構造物頂部:m) | 18 |
備考 | 明弧 175°~17° 吹合岬上 |
訪問日 | 2020年 10月 14日 |
マップコード | 800 304 780*18 |
ちなみに灯質欄の「群閃白光 毎20秒に 2閃光」とは?
海上保安庁さんのホームページの中に分かりやすいページがあります。
「灯光の色と光り方(灯質)」をご覧ください。
この灯台の場合「1周期を20秒としてその間にピカッ、ピカッと2回連続して光る」を繰り返すことになります。
灯台の位置です。
この灯台へは行くには自動車が便利です。
JR東海道線の清水駅前にレンタカー屋さんが数社あるんでそこで借りてもOKですね。
カーナビにマップコードなどの位置情報を打ち込めば灯台の入口までナビしてくれる良い時代になりました。(;^_^A
上のグーグルマップで灯台の斜め右上に駐車場のマークがあります。
舗装された綺麗な駐車場があるんでそこに停めましょう。
ちなみにこの駐車場、北側にこれまた綺麗なトイレがあるんで助かります。
ここから先は灯台に関する細かな説明はしません。私なんかが説明するより第三管区海上保安本部交通部企画課さんが制作した「灯台ONEタップビュー」を見ていただければOK。
私はそれ以外の部分に関してとしましょう。(;^ω^)
「灯台ONEタップビュー」の「清水灯台」をご覧ください。
清水灯台のONEタップビューは灯台初心者に優しく出来ています。
灯台の各部分の名称を知るには良い教材になります。 こんな感じでね💛
車から降りたらすぐそこに灯台が見えます。
訪れた時の天気は快晴! 私の日頃の行いが良いせいでしょうか? (;^ω^)。
灯台と少し離れていますが、あまり近づき過ぎるとレンズが見えなくなってしまいます。
ここで数枚撮っておきましょう。
まずは頭の灯ろう部分です。
撮影情報 シャッター速度1/400秒 f/6.3 焦点距離35㎜版換算約260㎜。
レンズ部分をズームアップ。
撮影情報 シャッター速度1/320秒 f/6.3 焦点距離35㎜版換算約1600㎜。
フレネル式のレンズが生き残っていました。第六等二連閃光レンズです。
電源は商用電源を使用しています。電柱から電線が引き込まれていました。
最頂部です。避雷針と方位計の間に羽衣の天女の形をしたプレートがありますね。
このプレート、風向計なんだそうです。チョット粋な計らいですね。
撮影情報 シャッター速度1/500秒 f/6.3 焦点距離35㎜版換算約1500㎜。
灯台に少し近づきます。
灯台の右に見えるのは管制器室。その右手前に灯台の説明が書かれた「周知板」があります。
管制器室の壁の右横に丸い換気口のようなものが見えますが、この奥には「日光弁」なるものが取り付けられています。「灯台ONEタップビュー」の「清水灯台」の中の「管制器室」の扉を開けて「バッテリー」と書かれた上の壁面に「日光弁」って書かれています。
ただ、現在も使用されているかは???ですけどね。
ここで「日光弁」とは?ですが、海洋標識灯などのメーカー ㈱ゼニライトブイさんのホームページに載っていました。転記させていただきます。
「あらかじめ設定した外界の明るさに応じ、灯器回路の始動及び停止を司る部分の一般的呼称です。日没後夕闇が迫ると点灯し夜間は点灯を続け、日の出と共に消灯する自動点滅機能を果たし、昼間でも暗雲濃霧等で明度が低下すれば自動的に点灯する特色を有する、という当時では画期的な装置でした。」・・・・でした。って過去形なんですよね。
光を受ける面が汚れたらって思うと現在はもっと安定した方法を採用してるようですね。
灯塔の壁に上下2カ所の四角形をした窓があります。
上の窓です。
下の窓です。
外からでは灯塔内が暗くて何も見えません。
「灯台ONEタップビュー」の「清水灯台」では内部を見ることが出来ます。
窓枠の形状がアンティークぽくって素敵だと思い撮っちゃいました。
ここが清水灯台への入口です。開き扉の門にカギはありませんが、閉まっています。
塀の高さは低い所でも私の胸のあたり。勝手に門を開くのは少し抵抗感があります。
還暦を過ぎてアラセブンティーン・・・じゃなくってアラセブンティの私だって乗り越えられない塀の高さではありません。・・無理かも。
門の前でウロウロしていたら、写真の右側。弊の柱部分になにやら白い物体が。
どーも、勝手に推察すると表札のようなものが取り付けられていた跡のようですね。
良ーく見ると表札のような板を壁に接着で貼り付け、更に上下をネジで取り付けると言った念の入れようからすると「貴重品」に違いない!
なんだろう? 単に清水灯台と書いてある門札であればこんなに念を入れるはずはないし??私の頭の中はフル回転して時間の経つのを忘れてしまう。 家族は妄想の時間と言ってます。
ふと、目の前を見ると灯台の周囲をグルっと囲んだ塀の向こう側はかなり低くて30㎝もない程度。 向こう側へ回りましょ(;^_^A たった今までの門札の妄想はどこへ行った?
灯台の全景です。向こう側が「管制器室」です。その向こうに灯台入り口があります。
ねっ、ねっ・・こっち側は塀が低いって言うか・・無いでしょ。
先ずは「初点記念額」に挨拶しましょう。
「初点記念額」の右下に小さな文字が刻まれています。 ☝ここ
「揮毫 清水航路標識事務所長 石井 源助」
これって揮毫者(きごうしゃ 元となる文字を毛筆などで書いた人)の名前ですね。
揮毫者には市町村長、海上保安部長さんの他にも地元の小中学生の名前もあります。
スッゴク良い記念になると思います。出来たら私にも揮毫者になってくれないかってお話が頂けないかなぁ~。💓
どうすりゃ揮毫者に選ばれるんでしょうか?
おっと!その前に筆なんて小学生の習字の時間以外持ったことがありませんでした(;^ω^)
この「初点記念額」は改築された時の物だと思われます。初期の「初点記念額」は灯台の中の壁に取り付けられているようです。一般公開の時は是非見てみたいものです。
ついでと言っちゃなんですが、「管制器室」の銘版です。
こっちは揮毫者も何もないですね。
いつものように敷地内を探索します。
水準点が埋め込まれていました。看板をよく見ると「水準点」って書かれた下に「国土地理院中部地方測量部」って書かれていました。「水準点」の維持、管理って国土地理院でやっているようですね。それがなぜ灯台敷地内に堂々とあるのでしょう?
国土地理院の親方(組織上の上位)は国土交通省。 灯台の維持管理は海上保安庁でこちらの親方も国土交通省なんですね。 兄弟みたいなもんだね。
んっっ!「水準点」向こうに丸い柱状の物がありますね。なんでしょ?
頭の円盤部分の直径が約30㎝。高さは地面から50㎝ほど飛び出ています。
円盤の表面には3箇所穴があけられていたような跡があり、モルタルのようなものでふさがれています。これと同じようなものを北海道松前町にある「松前灯台」で見たことがあります。
「日時計」でも置いていたのでしょうか・・それとも・・。おっと また妄想が始まりそう。
いけね! 楽しくって よだれが出ちゃった。
更に敷地内を探索します。
灯台の南側に見慣れない物が埋め込まれていました。
でっかい鉛筆のような八角形をしています。外径は約25㎝。
真ん中は鉛筆の芯を抜いちゃったような形です。穴の内径は約10㎝。
穴の深さを調べようと思ったのですが水が溜まっていて手を入れる勇気がない。
先ほどの円柱も含めてなんなのかご存知の方がいましたら教えて下さい。<m(__)m>
清水灯台の360°写真です。リコーシータで撮影しています。
清水灯台 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
灯台さん ありがとう!会えてよかった!また会えたらいいな。
さて、名残惜しいが帰ることにしましょう。
次はどこの灯台へ行きましょうか。 「灯台リストへ」
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