伊良湖岬灯台(いらご みさき とうだい)
愛知県田原市伊良湖町(あいちけん たはらし いらご ちょう )にある灯台です。
航路標識番号(国際番号) | 2507 |
位置(緯度経度) | 34 34.8N, 137 01.0E |
灯質 | 等明暗白光 明3秒 暗3秒 |
灯高(平均水面から灯火中心:m) | 16 |
光達距離(M:海里(1M=1852m)) | 5 |
構造 | 白塔形 |
高さ(地上から構造物頂部:m) | 17 |
備考 | 明弧285°~147° |
訪問日 | 2022年10月29・30日 |
マップコード | 982 287 099*35 |
ちなみに灯質欄の「等明暗白光 明3秒 暗3秒」とは?
海上保安庁さんのホームページの中に分かりやすいページがあります。
「灯光の色と光り方(灯質)」をご覧ください。
この灯台の場合は「白色の点灯時間3秒と消灯時間3秒が等しく点滅を繰り返すもの」となります。
灯台の位置です。遠州灘は静岡県御前崎の岬を東端として長い長い砂浜が西へ向かって100km以上も延び、愛知県渥美半島の先端、伊良湖岬で終わりを告げる。
遠州灘の海岸線をそのまま延長すると三重県の鳥羽を指す。
伊良湖岬と鳥羽の間にある神島まで距離約4㎞がその奥にある伊勢湾そして三河湾への入り口となる。有数なコンビナートや中京工業地帯が控えて巨大な船舶の往来も激しい。
神島にある神島灯台がその西口を、伊良湖岬灯台は東口を守っている。
灯台へは灯台の西にある駐車場(無料)へ停めるか、灯台の北東にある「伊勢湾フェリー」伊良湖のりば 乗用車受付の西側奥にある駐車場(無料)となります。
どちらに停めても灯台までの距離は大差ありません。いっそ伊良湖岬尖端は伊良湖岬自然散策路として歩きやすく整備されていますからグルっと1周して見ましょうか? 1周約1.8km。運動不足解消にはちょうど良い距離かも?
伊良湖岬自然散策路は四角のブロックを敷き詰めてあり大変歩き易く、歩道内に打ち上げられた流木などは歩道以外に移動してあり整備が行き届いていました。
訪れた日は波は穏やかでしたが、波の荒い時には近づかない方が良いかもしれません。

灯台は歩道からチョットだけ海側に突き出た場所に建てられています。
直径1メートルもあろうかと思われる大きな岩が灯台を守っているようでした。
小さな岩では流されてしまうんだろうな・・なんて考えながら灯台の近くへ。

灯台の全景です。灯塔は鉄筋コンクリート造り。表面は塗料が厚く塗られているようです。
灯台の形状が規格化が進んでいる防波堤灯台とは違って、沿岸灯台は建てられる場所などの状況に合わせて設計されているようですね。個性があって楽しい。

灯台の上部です。手すりの支柱は四角のコンクリート造りのようですね。なんとなくアンティーク。
灯ろうの右側が海側になります。左側は暗弧板(灯ろうの暗弧側に設置される遮光板です。不要な場所へ光が漏れるのを防ぎます)が貼られています。
玻璃板(はりはん(がらす板))は三角形をしていますね。

灯器のアップです。LEDですね。
到達距離が5海里ですから、灯器の型式はLEDのⅢ型になると思います。

更に上部を見てみます。天を指している「避雷針」。その下に「風向計」その下に「方位」が取り付けられています。ドーム屋根は鋼板製ですね。出っ張った金具はメンテナンス時に登るための手すり。

登るには、中段までは灯塔の外壁に取り付けられた梯子を登って、その後は灯塔内側に入って中にある梯子、階段を上って灯ろうまでって経路。最初っから内側じゃダメなんですかね?
なんか理由があるんでしょう。

灯台下の入り口。錆っぽい。
毎日海と戦っているんですから、錆が見えて当たり前。

灯台さんにご挨拶しましょう。
「灯台さん、こんにちは。あなたに逢いたくってやってきましたぁ~♡」
立派な初点記念銘板です。
一番下の枠の右に「揮毫者 渥美町長 山本 道雄」と刻まれています。
揮毫者(きごうしゃ)とは 元となる文字を毛筆などで書いた人の名前ですね。
揮毫者には市町村長、海上保安部長さんの他にも地元の小中学生の名前もあります。
スッゴク良い記念になると思います。
出来たら私にも揮毫者になってくれないかってお話が頂けないかなぁ~。
どうすりゃ揮毫者に選ばれるんでしょうか?
おっと!その前に筆なんて小学生の習字の時間以外持ったことがありませんでした(;^ω^)

以下は2024(令和6)年10月22日に「伊勢湾フェリー」で鳥羽港から伊良湖へ向かう船の上からの撮影です。左上に見えている建物は「第四管区海上保安本部 伊勢湾海上交通センター」。

ちょうど海上保安庁鳥羽海上保安部所属の巡視艇「PC17 しののめ」が灯台前を通過しています。

灯台さん ありがとう! 会えてよかった! また会えたらいいな。
さて、次はどこの灯台へ行きましょうか。
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