鈴鹿港南防波堤灯台(すずか こう みなみ ぼうはてい とうだい)
三重県鈴鹿市(みえ けん すずか し)にある灯台です。
| 航路標識番号(国際番号) | 2724 |
| 位置(緯度経度) | 34 53.1N, 136 38.2E |
| 灯質 | 連成不動単閃緑光 毎3秒に1閃光 |
| 灯高(平均水面から灯火中心:m) | 14 |
| 光達距離(M:海里(1M=1852m)) | F:1 F1:3 |
| 構造 | 白塔形 |
| 高さ(地上から構造物頂部:m) | 10 |
| 備考 | ー |
| 訪問日 | 2024年5月4日 |
| マップコード | 38 166 802*46 |
ちなみに灯質欄の「連成不動単閃緑光 毎3秒に1閃光」とは?
海上保安庁さんのホームページの中に分かりやすいページがあります。
「灯光の色と光り方(灯質)」をご覧ください。
この灯台の場合は「光達距離1海里の緑色の光が点灯し続ける中で、7秒毎に光達距離3海里の閃光がピカッと1回点灯することを繰り返す」となります。
灯台の位置です。
駐車するには、灯台に近い堤防の先端は、帰る際に狭い堤防をバックで後退するか、先端の少しだけ幅の広い場所で切り返しをするかになります。
西側の一段低い港側へ降りた方が広くて安心です。
灯台へ進む道。この簡易階段を降りたくなるのですがダメ。結局途中で進めなくて戻って来ることになります。
真っ直ぐ見える一段高い幅の狭いコンクリートの上を歩いて行きます。
右側は舗装などはされていません。コンクリートの上からどのくらい下に段差があるのか、背の高い雑草が生い茂っていて見えません。
左はヤバい、右は怖い。慎重に進みましょう。

思っていたより、簡単に灯台に到達。
標準型防波堤灯台 鉄筋コンクリート造 RLC型。
時刻は朝8時30分。逆光です。表面には白いタイルが貼り詰められています。

電源は太陽光モジュール(ソーラーパネル)。灯器は少し前の型のLED。
この型のLEDが好きです。今のLED灯器は技術の進歩でLEDそのものの光力で要求される光達距離まで光を届けることが出来ます。
でもこの型は光を集めて収束しないとならない・・・そうです。少し違うかもしれませんがフレネルレンズと同じじゃないですか。
好きだなぁ~って しばしウットリの時間。

下の部分。管制器室です。RLC型ともなると管制器室の幅が灯塔の直径に対して広くなるので、どっしりと安定感がありますね。この下の型のRLD型やRLE型も地面からデッキの高さまでの寸法は基本同じなんですが、どのように使い分けているんでしょ??
暇があったら調べて見ましょって・・いつも暇してましたっけ。

初点記念額に向かって、ご挨拶しましょう。
「灯台さん、こんにちは。あなたに逢いたくってやってきましたぁ~♡」
「静岡のド田舎から出て来ましたぁ~♡ 」
「鈴鹿港南防波堤灯台 初点 昭和37年12月 改築 平成10年3月」
と刻まれています。

初点 昭和37年12月。この灯台が最初に灯台表に載った時期を「国立国会図書館デジタルコレクション」(※閲覧するには国立国会図書館の「登録利用者(本登録)」が必要です。)を使って調べてみました。
昭和40年9月刊行の燈台表第1巻でした。その記載内容に???を発見。
なにが???なのか、灯台表に記載されていた内容を下に転記します。
当時の灯台表には「初点の年」の欄があり、そこには「昭和25」と書かれています。
| 番号 № ① | 名称 Name ② | 初点 の年 ③ | 位置 北緯 東経 Position Lat.N. Long.E. ④ | 燈質 Characteristic ⑤ | 燈高 (m) Eleva-tion ⑥ | 光達距離 (M) Visi-bility ⑦ | 構造 高さ(m) Structure. Height ⑧ | 光度 (1.000cd) Power ⑨ | 記事 Remarks ➉ |
| 2707 | 鈴鹿港南防波堤燈台 | 昭25 | 34 53.0 136 38.3 | F.Gp. F1(2)G.8sec 5秒を隔て3秒間に2閃 | 11 | F. 5 F1. 11 | 白円形コンクリート造 9.5 | F.1/10弱 F1. 9/10 電 | 空欄 |
初点記念額の年と異なります。
では「???」を解消するために調べてみます。
再度「国立国会図書館デジタルコレクション」を使って「鈴鹿港南防波堤燈台」と検索すると、一番最初に表示される「灯台表第1巻 追加表(書誌;第411号)」(昭和37年刊行)の「35コマ」の中に手掛かりがありました。転記します。
索引番号 航路標識番号、名称および訂正事項
2578 鈴鹿燈柱 (38年22項)
513 ②鈴鹿港南防波堤燈台(U)
⑤F. Gp. F1(2) G. 8sec 5秒を隔て3秒間に2閃
⑥11m ⑦F. 5M. GP. F1. 11M
⑧白円形コンクリート造 9.5m ⑨F. 1/10弱 F1.9/10(電)
突然現れた「鈴鹿燈柱」の文字に困惑。
上述の「灯台表第1巻 追加表(書誌;第411号)」(昭和37年刊行)と同じ年に刊行された「灯台表第1巻 昭和37年9月刊行」で「鈴鹿燈柱」を見つけました。
コマ番号79です。下に転記します。
| 番号 № ① | 名称 Name ② | 初点 の年 ③ | 位置 北緯 東経 Position Lat.N. Long.E. ④ | 燈質 Characteristic ⑤ | 燈高 (m) Eleva-tion ⑥ | 光達距離 (M) Visi-bility ⑦ | 構造 高さ(m) Structure. Height ⑧ | 光度 (1.000cd) Power ⑨ | 記事 Remarks ➉ |
| 2578 | 鈴鹿燈柱(U) | 昭25 | 楠埼の南西方約2.6km 34 53.0 136 38.3 | F. | 8.5 | 10 | 白円形鉄柱 | 4/10 電 | 空欄 |
鈴鹿港南防波堤燈台と鈴鹿燈柱の「初点の年」欄は「昭和25」。
そして「位置 北緯・東経」も「34 53.0 136 38.3」と一致します。
推測です。
位置に関して、分の値は小数点第2位を四捨五入して小数点第1位まで表示している事から南北185.2m、東西151.7m(伊勢湾付近)の範囲誤差はありますが、同位置で建て替え、鈴鹿燈柱の廃止撤去、鈴鹿港南防波堤燈台の新設が行われたのではと思われます。
初点記念額の初点は鈴鹿港南防波堤燈台が新設された昭和37年12月。
灯台が建てられた4年後に刊行された昭和40年9月の燈台表第1巻では鈴鹿燈柱の初点、昭和25年を引き継いで表示されたと思うのです。
では、なぜ初点の年を引き継いで灯台表に記載したのか???
新たな???が出て来ました。
灯台さんに「なぜですか???」と聞いても何も答えてはくれません。
ただ、寡黙に海の安全のため日々、日夜 頑張っているんです。
だから 灯台って 好きです。
灯台さん ありがとう! 会えてよかった! また会えたらいいな。
さて、次はどこの灯台へ行きましょうか。
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