掛塚灯台(かけづか とうだい)
灯台表では「Kakezuka」であるため「かけづか」もしくは「かけずか」となります。
(ヘボン式の場合「づ」も「ず」も「zu」で表す)
元の漢字が「塚(つか)」ですから、「かけづかとうだい」としました。
尚、当地では一般的に「Kakezuka(かけづか)」では無く「kaketsuka(かけつか)」と言い表されています。
静岡県の西部、磐田市(いわたし)の掛塚(かけつか)にある灯台です。
航路標識番号(国際番号) | 2499 |
位置(緯度経度) | 34 38.9N,138 48.1E |
灯質 | 等明暗白光 明3秒 暗3秒 |
灯高(平均水面から灯火中心:m) | 25 |
光達距離(M:海里(1M=1852m)) | 12 |
構造 | 白塔形 |
高さ(地上から構造物頂部:m) | 16 |
備考 | - |
訪問日 | 2019年7月26日 |
灯質欄の「等明暗白光 明3秒 暗3秒」の内容についての説明です。
「灯台表」の解説の部分から抜粋転記します。
「一定の光度を持つ光を一定の間隔で発し、明間暗間の長さが同一のもの」
具体的にこの灯台の例では、白色の光を3秒間発し(明)て、その後3秒間停止(暗)を1セットとして繰り返すことになります。
「等明暗光」があるんだったら「不等明暗光」もあるんじゃないかって思った方はいませんか? 興味をお持ちの方はこちら海上保安庁さんのホームページ「灯質」をご覧ください。
灯台のある場所です。アクセスです。
車で行かれることをお勧めします。電車、バスでは大変なのです。
車でのアクセスったって今どきはカーナビかスマホのアプリで説明なんていりませんよね。
そのカーナビやスマホアプリでは???って思うところの説明です。
グーグルマップを拡大すると灯台のすぐ南側に片側1車線、両側で2車線の道路が見えます。
各車線の間はワイヤーで分離されています。少し東横には℗の駐車場のマークもあります。
でもこの道路、舗装はしてありますが狭いです。
灯台に近い側の車線は車が1台やっとって感じです。
海から舞ってくる砂で部分的に4WDでなきゃ無理って場所もあります。
砂が多い場合はバックで引き返すという悲惨な目に合うかもしれません。
車が傷付く可能性もあります。自己責任でお願いします。
この道へは灯台の東側1000m付近の℗のマークのある道から入ります。
海に近い左側を通りましょう。
海に近い側は自家用車だったらすれ違いは・・・・出来ますが、ゆっくり、慎重に、サイドミラーが当たるんじゃないかってドキドキの運転です。
グーグルマップのストリートビューが無い理由かもしれません。
尚、この道はそのまま進むとぐるっと回って天竜川の横の道に繋がっています。
なんとか駐車場に車を停めても、灯台への道はありません。
灯台は道路より高い丘の上に建っています。
灯台側で草木の少ない登りやすいところを見つけて、ガードレールをよっこらせって跨いで行きます。軍手を持ってった方が良いですよ!
もうひとつ、灯台の北側からのトライです。
グーグルマップで見ると開けた場所で舗装はしていませんが道路が見えますよね。
お勧めはしませんが行けることは出来ます。
「しおさい竜洋」っていう施設の東側の道を通って海側へ。
小さな橋を渡ると舗装道路は終わりです。
そのまま西側を見ると灯台が見えます。
(その場所から、先に説明した舗装道路へ行ける道って言うか隙間がありますが、狭すぎる、
その後は曲がりがきつくてやめておいた方が無難です。二輪車だったらOKです。)
灯台に向かって車を進めますが、その周辺は整備のための道路を含めて工事中。
ダンプトラックやホイールローダーなんかが走り回っています。
土日で工事をやっていない時を見計らっていくしかありません。
工事中ですから足元は悪いです。灯台は奥の高い盛り土された上に建っています。
やっとたどり着いた!
右に見える海は太平洋、遠州灘です。
この灯台、以前はもっと海側に立っていたそうですが海岸の浸食がすすんだために現在の位置に移設されたという経緯があるそうです。
電源は商用電源を使っているようですね。電柱から電線が繋がっています。
もう少し近づいて見ます。
下の円錐形の部分から中段入り口のある部分まではコンクリート製でそこから上は鉄板で作られています。
鉄板を繋ぎ合わせる方法はリベットを用いています。
なんかカッコいいですね。
先ずは「初点記念額」に挨拶します。
歴史があって、この大きさの「初点記念額」にしては小さくてショボい?
平成14年に改築された際にちっちゃくなっちゃった?
階段の左横にある小さな四角が「初点記念額」です。ショボいでしょ?
私の勝手な想像ですが、階段を登り切った上の入り口。その上の壁に四角い出っ張りがあってボルトのようなものが埋め込まれています。
当初の「初点記念額」はこのボルトによって貼付けられていたのではないかと思います。
だってこの年代、大きさの灯台ってそのくらいの大きさがあったと思います。
当初の「初点記念額」って灯台の扉の内側とかにしまってるってことがあるんですよね。
見てみたいなぁ~。
灯台の説明版「周知板」を見てみましょう。
仕様変更された部分がテープを貼って修正していますが、変質や外れかかっています。
修正方法がショボい (;´Д`)
中段入り口へ登る階段です。
関係者以外が不用意に登らないようにステンレスの板でカバーされて鍵がかかっています。
いかにも後付けって感じです。
でも裏から見るとこんな感じ。
その気になれば簡単に登れちゃいます。
古き良きものを残しておきたいという海上保安庁さんの取り計らいなのでしょうかね。
こんな梯子だけでも見る人が見れば「萌え」てくるのです。💓
360°カメラの画像です。
ありがとう!会えてよかった!
「これからも元気でしっかりガンバレヨッ!」って言ったら。
「おまえもな!」って返してくれたような気がしました。
さて、帰ることにしましょう。
次はどの灯台へいってみましょうか? 「灯台リストへ」
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