伊豆大島灯台(いず おおしま とうだい)
東京都大島町(とうきょうと おおしままち)にある灯台です。
航路標識番号(国際番号) | 3201(M6282) |
位置(緯度経度) | 34 47.9N,139 22.3E |
灯質 | 群閃白光 毎30秒に3閃光 |
灯高(平均水面から灯火中心:m) | 103 |
光達距離(M:海里(1M=1852m)) | 19 |
構造 | 白塔形 |
高さ(地上から構造物頂部:m) | 16 |
備考 | 明弧16°~291° 風早埼上 |
訪問日 | 2022年 6月18日 |
マップコード | 786 465 270*77 |
ちなみに灯質欄の「群閃白光 毎30秒に3閃光」とは?
海上保安庁さんのホームページの中に分かりやすいページがあります。
「灯光の色と光り方(灯質)」をご覧ください。
この灯台の場合「30秒の中でピカッ・ピカッ・ピカッと3回連続して白色せん光が点灯するもの」を繰り返すことになります。
灯台の位置です。伊豆大島は離島。東京から約110㎞、熱海から約45㎞の海上にあります。
伊豆大島灯台は島の北側、風早崎に建てられています。
伊豆大島に行くには、飛行機か船。
伊豆大島へ行かれる方の情報として別ページの「伊豆大島 押さえておきたい5つのポイント」としてまとめていますのでご覧ください。
海上保安庁さん制作の 「灯台ONEタップビュー ぐるっと360°」に「 伊豆大島灯台 」がありますので併せてご覧ください。灯台の中を見ることが出来ますよ(∩´∀`)∩ワーイ
東海汽船の発着港となっている岡田港の防波堤からの撮影です。
風早崎の先端に伊豆大島灯台が姿を見せ、待っていてくれました。
伊豆大島にある灯台5基を時計回りで訪ねる日帰り旅です。
帰りの船は午後4時15分。
伊豆大島出発時間の30分前の午後3時45分には岡田港に戻らなくてはいけません。
この日の天気は残念ながら雨模様。 灰色の空に隠れて白い灯台の輪郭がハッキリせず、オートフォーカスが迷っています。
東海汽船さんの高速ジェット船がお客さんをいっぱい乗せて海の上を滑っていきます。
灯台への道をGoogle Map や国土地理院さんの地図で調べます。
いくらGoogle Mapのストリートビューでも灯台へ繋がる細い道の先までは入り込めていません。
でもさすがです。細い道の先を示す矢印看板までストリートビューで確認できました。
国土地理院さんの地図で矢印看板のある地点から灯台までの図と距離データです。
初めての場所を車で探すのは大変です。頼りになるのはやっぱりカーナビ。
灯台へ続く道への角にある「海風シーウインズ」さんを目指していきます。
ナビの情報です。もちろん駐車場での無断駐車はNGです。
住所 | 東京都大島町岡田字平浜53-75 |
電話番号 | 04992-2-8888 |
緯度経度 | 34度47分35.13秒 139度22分22.60秒 34.793091,139.372946 |
マップコード | 786 435 664*84 |
カーブミラーのある場所が灯台へ続く道。左側が「海風シーウインズ」さんです。
昼食時を過ぎて駐車場には1台の車も止まっていません。失礼して駐車場をお借りしようと思ったのですが、営業時間は午後5時からでした。無断駐車はNGですので路上駐車です。
雨足が強くなってきました。車の中で雨具を着こんで、雨具の中にカメラを抱え込んで出発です。
車が通った跡が見えます。でも狭い。軽自動車1台通るのがやっとって感じです。
両側からは草木が延びてきています。レンタカーだからもありますが、車に傷を付けたくはありません。歩いて行きましょう。 ・・・伊豆大島は熊っているんだっけ?? いないようです(;^_^A
矢印看板です。距離も併せて書いていて下さると助かるのにな。
緩やかですが、ずっと上り坂。ウンコラ、ウンコラ進みます。
車の通った跡です。左側は「どのう」を置いて車が傾いてひっくり返らないようにしているようです。
真ん中の草は長く伸びて、普通車だったら確実に車の下を擦ります。
雨でぬかるんだ道を車で来るのであれば四輪駆動車必須で多少の擦り傷は覚悟が必要。
10分くらい進んだ途中でチョットだけ広い場所がありました。軽自動車ぐらいだったら切り返しをすればUターンが出来そう。
狭い道を抜けたら突然広い場所に出ました。この場所は灯台職員の官舎や退息所があった場所のようです。大型車だって軽々Uターンできるくらいの広さがあります。
写真には写っていませんが広い場所の右奥に他へ通じる道らしきものがあるのですが、雑草に覆われていて進むのは困難。
中央奥に白い門柱のようなものが見えます。灯台へ続く道のようです。
門柱のような物の向こうは階段になっていました。
登り階段の左右から木々が延びてきて上から道を覆ってしまっています。
木々のトンネルを抜けた先が明るく見えています。
明るく見えていたのは真っ白な灯台でした。
なんだか、いままで訪ね歩いた灯台とはチョット違うような。
門柱の形からしてデザインに凝っている感じがします。
灯台敷地への門です。車を降りて徒歩約20分。途中の階段の段数は64段でした。
門柱の形が素敵です。
右側門柱に門札が貼り付けてあります。「伊豆大島灯台」で間違いないです。
左側の門柱。その向こうに看板が見えます。
看板に何が書いてあるか見てみたいのですが、腰位の高さまで伸びた雑草が邪魔をします。
こんな時のために、いつも小さな草刈り鎌を持ち歩いています。でも今日は雑草を刈っている時間はありません。人間ラッセルで構わず、かき分け、踏みしめて近づきます。
灯台の周知板です。手で周りの雑草を払いのけての撮影です。
門の右側です。遠くに見えている鉄骨作りの構造物は「レーマークビーコン」。この「レーマークビーコン」って機能しているのでしょうかね。すでに全国の「レーマークビーコン」は役目を終えたって事で廃止、撤去されたはずですが。撤去するったって費用が掛かりますから時期を見計らっているんでしょうかね。
「レーマークビーコン」の手前に見えるのは、灯台建屋と少しだけ離れた場所に建てられた「附属舍」。
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灯台本体への入口です。灯台には「初点記念額」や「初点記念銘板」と言う名前で、初めて点灯した年月日などを書かれた板が貼られています。
多くは灯台内部への入口上部に貼り付けられているのですが、この灯台にはありませんでした。
他の部分にあるのかと探してみましたが見つけることが出来ませんでした。
履歴を調べてみました。
初点灯は大正4(1915)年4月1日。
大正12(1923)年関東大震災により甚大な被害。
大正15(昭和元 1926)年再建。
「ひさし」の部分ひとつ見ても凝った作りをしています。大正レトロって言うんでしょうか。
灯台正面です。・・近すぎて灯器が見えません(;^_^A
壁面の二つの四角はなに? 窓でもないようですし、デザイン??
上を向いてカメラを向けると雨が!!!!(;´Д`)
失礼して灯台敷地内へお邪魔します。
敷地内へ入る時はいつも緊張します。別に悪いことをしようって気持ちは全くなく、それどころか「燈光会」の会員として航路標識事業の発展に寄与したいと思い各地の灯台を紹介しているつもりです。
でも無人の灯台敷地内に無断で入ることは、どこかで監視カメラかなんかで見られているんじゃないかと思うと、ついつい監視カメラがどこにあるか探してしまうのです (;^_^A もしあったらVサイン。
灯台上部を撮影する場所は附属舍とレーマークビーコンの中間点。
附属舍の屋根やレーマークビーコンの鉄骨にも登れそうですが、そこまでやっちゃうと・・ヤバいジジイになってしまいます。
灯器が見えます。左半分は暗弧板に隠れて見えません。
文化庁さんのHPの中の「文化遺産オンライン」で設立当初の姿の「伊豆大島灯台」の写真が掲載されていました。チョット変わった形ですが、なぜこのような形状設計にしたのか当時の歴史と併せて考えてみるのも楽しいですよ。こちらです。「文化遺産オンライン 伊豆大島灯台」
灯台さん ありがとう! 会えてよかった! また会えたら いいな💛
伊豆大島を時計回りに灯台を訪ね歩きます。
時刻は・・ゲゲッ!! 午後3時03分。 ヤバい!!
伊豆大島出発時間の30分前の午後3時45分には岡田港に戻らなくてはいけません。
残された時間はわずか42分。車を駐車している場所まで雨の中を走ります。
走りながら・・途中でガソリンスタンドでレンタカーを満タンにしなきゃなんないし、ガソリンスタンドってどこにあるのかな、船の乗船券ってどこに仕舞ったっけ、船に乗り遅れたらどうしよう・・・。
急がなくちゃ、急がなくちゃ・・・岡田港を目指します。
伊豆大島にある他の灯台こちら「岡田港防波堤灯台」 「竜王埼灯台」 「波浮港突堤灯台」「元町港突堤灯台」
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