竜王埼灯台(りゅうおうさき とうだい)
東京都大島町(とうきょうと おおしままち)にある灯台です。
航路標識番号(国際番号) | 3203(M6280) |
位置(緯度経度) | 34 41.1N,139 26.6E |
灯質 | 単閃白光 毎12秒に1閃光 |
灯高(平均水面から灯火中心:m) | 67 |
光達距離(M:海里(1M=1852m)) | 20 |
構造 | 白塔形 |
高さ(地上から構造物頂部:m) | 14 |
備考 | 明弧190°~ 85° |
訪問日 | 2022年 6月18日 |
マップコード | 786 053 797*56 |
ちなみに灯質欄の「単閃白光 毎12秒に1閃光」とは?
海上保安庁さんのホームページの中に分かりやすいページがあります。
「灯光の色と光り方(灯質)」をご覧ください。
この灯台の場合「12秒の中でピカッと1回白色せん光が点灯するもの」を繰り返すことになります。
灯台の位置です。伊豆大島は離島。東京から約110㎞、熱海から約45㎞の海上にあります。
竜王埼灯台は島の南側、波浮港東側高台に建てられています。
伊豆大島へ行かれる方の情報として別ページの「伊豆大島 押さえておきたい5つのポイント」としてまとめていますのでご覧ください。
竜王埼灯台を訪ねる前の「岡田港防波堤灯台」の撮影を終えたのが午前10時50分。
「JSオートレンタカー」さんから借りた軽乗用車に乗って大島のほぼ南端にある竜王埼灯台を目指します。
「JSオートレンタカー」さんのHPでは車にカーナビは付いていませんって書いてありましたが、お借りした車にはカーナビが付いていました。ラッキー (∩´∀`)∩ワーイ
事前に調べておいた緯度経度とマップコードが役に立ちそうです。
このカーナビは緯度経度を入力して設定するタイプ。さっそく入力しましょっと・と・・・。
表示された場所は伊豆大島内ではあるのだけれど島の中央西側???
入力は10進法? それとも60進?? それとも???
あちこち触ってみるのですが・・・ええい! 時間がなくなる!
竜王埼灯台付近をタッチして設定する方法で出発です。
近くになったスマホのグーグルマップで確認しましょう。
雨に濡れてしまったために自分そしてカメラ機材の乾燥のためにエアコンをガンガン効かせます。
そのせいもあってか少しの登り坂になるとエンジンがウンウン唸って速度が落ちてしまいます。
伊豆大島って結構アップダウンがあるんです。登り坂のたびにウンウン、ウンウン。
雨が降って道路は滑りやすくなっているでしょうから、下り坂ではスローペース。
時刻は12時近く。入り組んだ住宅街で道に迷ってグーグルマップで確認です。
なんことはない、目の前に「竜王崎灯台鉄砲場」の矢印看板を発見。
矢印看板を曲がるとその先は行き止まり!!
いいえ、未舗装ですが「鉄砲場」の矢印看板の方向でOKです。
右へ曲がると直ぐに右側に公衆トイレもあります。道は狭くなり少し登り坂になりますがドンドン進みましょう。
着いた先はチョットした広さがあり、普通車だったら5~6台くらいは停めることが出来そうです。
竜王埼灯台が木々の上に見えました。時刻は午前11時47分。岡田港防波堤灯台を出て1時間近く経っています。急がなくちゃ (;´Д`)
竜王埼灯台は海上保安庁さんが平成29年12月の撮影で作成した「灯台ワンタップビュー ぐるっと360° 灯台探索」に公開されています。併せてお楽しみください。
灯台に近づき過ぎると灯器部分が見えなくなってしまいます。
少し離れ70mほどありましが、この位置から撮っておきましょう。
最頂部に避雷針が有り、接地するための「引き下げ導線」が見えます。
これくらい大きな灯台になると避雷針の下に東西南北を示す「方位板」が取り付けられているのですが有りませんねぇ。
LB-M30型灯器。灯室を取り囲むガラス「はりはん」は三角形。天井屋根部分を支える柱と同時に、はりはんを取り付ける枠となる「灯ろう骨子」。その「灯ろう骨子」に沿って「引き下げ導線」を這わせています。「灯ろう骨子」より下は「引き下げ導線」は鋼管の中に入れて保護されています。
あちこちに錆が浮き出ています。毎日厳しい潮風と闘っているんですね。
近づいて灯台の全景です。
灯台の表面は塗装処理されていてタイル貼りではありません。
灯台の材質なのですが私の推測ですが円筒鋼板だと思います。灯塔の中段あたりで上下を繋いでいる線が見えます。「灯台ワンタップビュー ぐるっと360° 灯台探索」の内部からの映像から、上下はボルトで締結されていると思います。・・違うかな?ネットで調べてみたのですがハッキリとしたことは分かりませんでした。こんなことを調べるのも灯台巡りの楽しみのひとつ。
右の柱はなんでしょう? AIS(Automatic Identification System:船舶自動識別装置)用のVHF帯電波アンテナだと思うのですがハッキリとは分かりません。
灯台の右下にある四角の建屋は各電気制御装置が収められているようです。「灯台ワンタップビュー ぐるっと360° 灯台探索」をご覧ください。
電源は近くに太陽電池モジュール(ソーラーパネル)も見当たりませんし、灯台へ聞き込まれている電線が電柱を伝って延びていました。商用電源を引き込んでいるようです。
四角の建屋入り口前に少し大きめのボックスが設置されています。
見てみましょう。
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「発電設備」って大きな銘板が張られています。
灯台の電源となっている商用電源が何らかの事故で電気が供給されなかった時の「発電設備」と思われます。他にも小さな銘板が貼られています。もう少し近づいて見てみましょっと。
上は「第三管区海上保安本部」さん。下は製作メーカーの「株式会社 東京電機」さんの銘板でした。銘板って大切なんです。銘板が無ければただの箱。この箱の中身の正体を知るための手掛かりになるのです。
「株式会社 東京電機」さんの銘板の「型式」を見て下さい。・・と言っても見づらいですね。「TQGP6LAS」って刻印されています。上の「第三管区海上保安本部」さんにも同じ文字があります。製作メーカーと型式でネットで調べてみました。・・ありました。「コンパクトジェネレータ」って言う商品名で一般的なカタログにも掲載されている商品でした。
初点記念額に挨拶しましょ。
こんにちは。あなたに会いたくて訪ねてきました💛
表面が黄色っぽいですね。最初っからこのような色なのですかね。それとも変色。錆・・?
記念額の材質の多くは「青銅鋳物」。この銘板も青銅鋳物だとすると黄色に変色する場合は成分の中に酸化第二銅が・・・ブツブツ。・・・・アッ!時間がないんだっけ。急ぎましょう。
灯台さん ありがとう! 会えてよかった! また会えたら いいな💛
伊豆大島を時計回りに灯台を訪ね歩きます。
時刻は午前12時20分。伊豆大島出発時間の30分前の午後3時45分には岡田港に戻らなくてはいけません。
次は伊豆大島南端の波浮港近く「波浮港突堤灯台」を目指します。
残された時間は3時間25分。後3基の灯台を訪ねます。時間に余裕があるのか分かりません (;^_^A
「波浮港突堤灯台」は「竜王埼灯台」のすぐ近く。出発です。
伊豆大島にある他の灯台こちら「岡田港防波堤灯台」 「波浮港突堤灯台」 「元町港突堤灯台」「伊豆大島灯台」
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