EOS Kiss X7i の「MENU」ボタンで何が出来るのか?電源スイッチを「ON」の位置にして、モードダイヤルを「P」(プログラムAE)の位置にします。そして「MENU」ボタンを押すと色々な設定が出来ます。
前回に引き続き「Avモード時のストロボ同調速度」についてです。
現在の設定は「AUTO」になっています。
「Avモード時のストロボ同調速度」には選択肢が三つあります。
使用説明書の219ページに簡単な説明が記載されています。
使用説明書の抜粋です。
オオザッパに言ってしまうとこの設定は「ストロボ使用時の被写体ブレや手ブレの防止目的」なんです。
但し、背景が暗くなってしまうらしい。
では実際にテストしてみましょう。メトロノームを使って一定速度の「被写体ブレ」を作ってそれぞれの設定での違いを見てみます。モードダイヤルは全て「Av」です。
メトロノーム設定 120回/分(1分間に120回テンポを刻みます。)
従って1分間に60往復。1秒間に1往復です。
ストロボ同調速度:自動(AUTO)
ファイル情報
シャッター速度:1/6秒 絞り:F/8 29㎜ ISO感度:400
データサイズ:908KB サイズ:3456×2304
※振り子の軌跡がはっきりと見て取れます。文字盤の文字が振り子の向こう側に透けて見えているようです。
ストロボ同調速度:1/200-1/60秒自動(1/200-1/60A)
ファイル情報
シャッター速度:1/60秒 絞り:F/8 29㎜ ISO感度:400
データサイズ:1MB サイズ:3456×2304
※振り子の軌跡ですが良ーく見ると、ほんの僅かですが見えます。 背景が「自動」と較べると暗くなっています。
ストロボ同調速度:1/200秒固定(1/200)
ファイル情報
シャッター速度:1/200秒 絞り:F/8 29㎜ ISO感度:400
データサイズ:924KB サイズ:3456×2304
※振り子の軌跡ですが拡大して見ても見えません。 背景は「1/200-1/60秒自動(1/200-1/60A)」と大差無いようですが、ほんの少し明るいようにも思えます。使用説明書の内容とは食い違いますね。
背景となっている壁とメトロノームとの距離は約1メートル。メトロノームとレンズとの距離は約40㎝。ストロボは内蔵ストロボです。光の距離、反射、回り込みなんかが影響しているんですかね?もっといろんな条件でテストしないと一概には言えないようです。
少し長くなりますがお付き合いください。もう少しブレの速度を速くしてみます。
メトロノーム設定 200回/分の場合を試してみましょう。
ストロボ同調速度:1/200-1/60秒自動(1/200-1/60A)
ファイル情報
シャッター速度:1/60秒 絞り:F/8 26㎜ ISO感度:400
データサイズ:966.9KB サイズ:3456×2304
※振り子の軌跡ですが針の先端部分を良ーく見ると、細く15°位の軌跡が見えます。
ストロボ同調速度:1/200秒固定(1/200)
ファイル情報
シャッター速度:1/200秒 絞り:F/8 26㎜ ISO感度:400
データサイズ:950.1KB サイズ:3456×2304
※振り子の軌跡ですが拡大して見ても見えません。
ストロボ同調速度:自動(AUTO)の場合メトロノームの設定が120回/分の場合は大きく軌跡が見えました。メトロノームの設定を60回/分、1秒に1回・・かなりユックリって感じですが軌跡の長さは120回/分の半分くらいになるのでしょうか?
さあテストです。
メトロノーム設定 60回/分
ストロボ同調速度:自動(AUTO)
ファイル情報
シャッター速度:1/6秒 絞り:F/8 28㎜ ISO感度:400
データサイズ:873KB サイズ:3456×2304
※振り子の軌跡がはっきりと見て取れます。文字盤の文字が振り子の向こう側に透けて見えているようです。軌跡の長さは120回/分の半分とはなっていませんね????
ここでジジイは大きな間違いがあるのではと気づきました!
メトロノームの振り子って一定の速度で動いてはいません。元メカニカルエンジニアのジジイとしては超ウカツでした。(;´Д`)
一定間隔でリズムを刻んではいるが、振り子の速度は波をうっている。
両端の振り子の折り返し点では一旦停止します。振り子の針が真上を向く時が最も速度が速くなるはずですよね。機械的な往復運動では一定速度を維持することは難しいようです。
回転運動なら・・・手に入るものでは思いつきません。
「Avモード時のストロボ同調速度」に関してのテストと理解度はこのへんまでとします。
ジジイはストロボ同調速度の設定は自動(AUTO)にしておきます。
何かテストする良い方法、また、こんなテストをしてほしい的なリクエストがあれば出来る範囲でやってみますのでご連絡下さい。
さて次は「内蔵ストロボ機能設定」に続きます。