灯台を訪ねて- 龍飛埼灯台 Tappisaki

龍飛埼灯台(たっぴさき とうだい)

青森県 東津軽郡 外ヶ浜町 字三厩 龍浜(ひがしつがるぐん そとがはままち あざ みんまや たつはま)にある灯台です。

航路標識番号(国際番号) 1501 (M6662)
位置(緯度経度) 41 15.5N,140 20.5E
灯質 群閃白光 毎20秒に 2閃光
灯高(平均水面から灯火中心:m) 119
光達距離(M:海里(1M=1852m)) 23
構造 白塔形
高さ(地上から構造物頂部:m) 14
備考 明弧29° ~ 280°
訪問日 2019年 9月10日
マップコード 1045 011 674*25

ちなみに灯質欄の「群閃白光 毎20秒に 2閃光」とは?

海上保安庁さんのホームページの中に分かりやすいページがあります。
灯光の色と光り方(灯質)」をご覧ください。
この灯台の場合「1周期を20秒としてその間にピカッ、ピカッと2回連続して光る」を繰り返すことになります。

灯台の位置です。

石川さゆりさんが歌った「津軽海峡冬景色」の中の歌詞で「♬ ごらんあれが 竜飛岬 北のはずれとぉ~ ♬」でも知られた「龍飛崎」にあります。
「龍」と「竜」の違い。そして「崎(ざき)」と「埼(さき)」と「岬(みさき)」の違いに関しては話が長くなり過ぎますので割愛します。
それぞれ、地名は国土地理院、灯台に関しては海上保安庁の表記とし、固有名詞はそのままの表記としています。

訪れたのは9月10日。「津軽海峡冬景色」の影響で観光地化されて渋滞や駐車場の空きがあるか心配しましたが、平日だったせいかどちらも問題なく着くことが出来ました。
駐車場は普通車であれば40台ほど駐車可能なところ5~6台程度。

灯台は駐車場のすぐ横の丘の上に建っています。
灯台はコンクリート製の低い塀に囲まれています。
灯台正面の敷地入り口です。
塀の左側に「門札(もんさつ)」がありました。

「門札」です。「竜飛埼灯台」と書かれています。

敷地内に入ります。
立入禁止の表示やフェンスなどはありません。
灯台の概要が書かれた物がありました。「周知板」と言います。
「周知板」があると確認の意味でも助かります。
「周知板」には「龍飛埼灯台」と書かれていますね。

灯台の近くに海上保安庁 青森海上保安部さんの名前での施設の概要が書かれたものが立っています。「周知板」とほぼ同様の内容。

灯台全景です。
灯ろうのこちら側に白い暗弧板(不必要な方向への光の発射を防止するための遮蔽板)があります。
灯塔は円形で太さ4.4m。左の入口の奥は「制御室」。右側の扉の奥は「動力室」。動力室の一部は「倉庫」になっていて各部屋は内部の扉で行き来できるようになっているようです。(橙光会さんの資料より)

灯台横にある建物です。
入口に表札がかかっています。

入口に「総合運用舎」と書かれています。
何をする建物なんでしょうね。
情報によるとこの建物は平成元(1989)年に完成されたとあります。
そしてこの灯台が無人化されたのが平成18(2006)年4月1日ですから、「灯台守」さんと言われる職員さんが住んでいた建物でもないようです?

敷地内に変わった構造物があります。
写真の右横に写っているものです。

少し大きくします。
外観から想像すると地下へ通じる階段みたいです。
こちら側の壁には建物の中へ電気を通すための電線管があります。
そして、建物の斜め屋根の先には屋根の傾斜に沿ったような階段が弊の向こうにあります。
これって何なんでしょう?
御存知の方がいましたら下のコメント欄からご教示ください。<m(__)m>

灯台のレンズです。第3等大型フレネル式閃光レンズ。
「群閃白光 毎20秒に 2閃光」ですから、2面で1式のレンズが対向して2式だと思います。
外からは暗弧板が邪魔をして1式しか見えません。
レンズが光り始める夕方まで待ちましょうか。でもまだ午前中。

レンズ部分をズームアップしてみます。
2面で1式の2式だと思うんだけどなぁ。・・・暗くなるまで待てませんでした。

初点記念額に挨拶です。
右から左へ読むのですね。
「龍飛埼燈臺 初點 昭和七年七月一日」
「臺」と「初」と「點」・・・ちょっと違いますが、この字が出てきても読める人って少ないんじゃないですか? 灯台を訪ね歩いているから何とか解読できました。

360°の映像です。
この日は少し風はありましたが快晴です。
空気も澄んでいるのか北海道がすぐ近くに見えます。

龍飛埼灯台 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

おまけです。
駐車場に3件のお土産屋さんがあります。
その中の「田中おみやげ店」さん。
私が訪れた時に対応してくれたお店の人がとっても素敵な女性でした。
お若くってとても綺麗な方なのです。その方と会話をしてみて下さい。

私の個人的な感じですが絶妙な津軽弁を使ってのトークなんです。
そのトークが楽しくって、家へのお土産やホタテ焼き、いかげそ焼きなんかをいっぱい頼んでしまいました。
何が「絶妙」なのかと言いますと、お若い方でおみやげ屋さんですから多くの人とお話しする機会があり標準語は話せる思うのですが、あえて「津軽弁」で話されているようです。
それもなんとか理解できるギリギリのところで軽妙に話してくれます。
こんな旅の「おみやげ」も素敵ですよね。

龍飛埼灯台は一度は訪れてみたいと思っていた灯台です。
名残惜しいのですがいっぱいのお土産を持って帰りましょう。

ありがとう! 会えてよかった! また会えることが出来たら良いな。
さて、次はどの灯台へ行ってみましょうか。      「灯台リストへ」


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