灯台を訪ねて-能生港灯台 Nou Ko

能生港灯台(のう こう とうだい)

新潟県糸魚川市(にいがたけん いといがわし)にある灯台でしたが、平成29(2017)年1月初旬にその役目を終えて「廃止」となりました。灯台としての役目は終わりましたが、周囲を含めた素晴らしい景観などが評価され関係機関、団体の努力により糸魚川市が管理することになったようです。

航路標識番号(国際番号)1296(廃止前データ)
位置(緯度経度)北緯37度06分33秒、東経137度59分34秒
灯質単線白光 毎4秒に1閃光(廃止前データ)
灯高(平均水面から灯火中心:m)29.06(廃止前データ)
光達距離(M:海里(1M=1852m))12.5(廃止前データ)
構造白塔形
高さ(地上から構造物頂部:m)8.7
備考
訪問日2022年 5月 31日
マップコード314 689 645*84

灯台の位置です。
海岸線を通る国道8号の海側に飛び出した弁天岩の上に建っています。

灯台へは「弁天大橋東詰」の信号から南側に入ります。
そのまま進んで「公衆トイレ」の横に入って国道8号の下を通って海側の能生海水浴場へ進みます。
東側に見える能生港側からは車で入る道はありません。能生港に車を停めて歩いて行くには国道8号の歩道を進むしかありません。

Google Map

能生海水浴場は砂浜は少なくコンクリートの緩い石段みたいになっています。
車を停めて置く場所は砂地ではなく、引き締まった硬い土になっているんでスタックする心配はありません。平日と言うことも有り車の数はごくわずか。運動不足の私には、なるべく歩く距離が少なくなるような場所にしましょう。(;^_^A

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/320秒。 f/6.3  5mm(28mm相当) ISO100

夏場はこんな感じになるんでしょうね。
この写真は「姫川港沖防波堤東灯台」を訪ねた際に駐車場から「日本海展望台」へ行く途中の地下通路内に掲げてあった看板をスマホで撮ったものです。地下通路のうす暗い状況でいつものカメラでは設定が大変です。その点スマホのテキストモードならカメラにお任せで簡単。(;^_^A

撮影情報  OPPO Reno5 A 1/30秒。 f/1.7 4.73mm ISO1737

カメラの腕はイマイチでも被写体が良ければそれなりに写っちゃうもんです。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/100秒。 f/6.3  7.7mm(43mm相当) ISO100

能生灯台は2016(平成28)年7月12日に「恋する灯台」として認定されています。
同じ年の12月16日~12月21日掲載分の海上保安庁第九管区水路通報にて
「★28年912項 本州北西岸 ― 能生港 灯台廃止(予告)」の中で「予定日 平成29年1月中旬」と報じられました。
翌年2017(平成29)年1月13日~1月19日掲載分の海上保安庁第九管区水路通報では
「★29年33項 本州北西岸 ― 能生港 灯台廃止」の中で「能生港灯台(37-06.5N、137-59.6E、 1296)は廃止された。」と報じられました。
廃止に伴う解体撤去は逃れることが出来ました。これからも周囲を見守っていてほしいものです。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/250秒。 f/6.3  5.4mm(30mm相当) ISO100

気を取り直して灯台へ。弁天岩につながる赤い橋は「曙橋」。昭和60年4月竣工。
コンクリート造りの立派な橋です。
人が少なくって助かります。顔が写り込んでしまって個人情報や肖像権うんぬんなんて言われたら困りますからね。 さぁ、先へ進みます。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/160秒。 f/6.3  8.4mm(47mm相当) ISO100

近づき過ぎては灯台の全景が取れませんので「曙橋」の途中でパチリ。
鉄筋コンクリート造りで表面はタイル貼りになっています。
細い灯塔です。標準型防波堤灯台に似ていますがチョット違う。
本来の灯器は外されて代わりのものが取り付けられていると思われます。これって灯りが点くんですかね。あまり明るくっちゃ何かの妨げになるんでしょうしね。
デッキへ登る階段の下部は鋼板で蓋がされています。どこにも高いところがあると登ってみたい衝動に駆られてしまう人がいますから、安全のための防護ですね。ここからでは銘板は見えません。
廃止された灯台の銘板は外されてしまうのでしょうか。後で確認してみましょう。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/400秒。 f/6.3  46.4mm(260mm相当) ISO100

灯台へ繋がる階段です。幅ですが大人ひとりでは少し余裕があって、二人だったらピッタリとくっつけば歩ける程度。「恋する灯台」に認定されているんですからその辺の配慮かな。💛
でも風が強いと階段を踏み外しそう。シッカリ手すり替わりのチェーンにつかまって。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/100秒。 f/6.3  4.3mm(24mm相当) ISO100

振り返ると先ほど車を停めた場所が見えます。暑い日には国道8号を屋根代わりにした場所が良いと思います。3台しか停まっていませんね。 チェーンはありますがピンッと張っている訳ではなくて緩いのです。あまり近づくと怖い。このチェーンが有って助かった人は多いんでしょうね。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/250秒。 f/6.3  4.3mm(24mm相当) ISO100

弁天岩のほぼ頂上。ベンチもあります。
握りこぶし大の石がごろごろしていて歩き難い。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/250秒。 f/6.3  4.3mm(24mm相当) ISO100

灯台の周囲は狭いのです。立った状態で上を撮ろうとカメラを両手に上を向いたらそのまま後ろにひっくり返りそうに・・アッブネエー! 
カメラを地上付近まで降ろしてカメラのバリアングル液晶で撮影しましょう。
階段に登れないように扉が取り付けられていますが、やっぱりこのタイプの灯台は初めてです。 
ステンレス製だと思いますが薄い板扉にチャッチイ蝶番が2個。ホームセンターにも有りそうな錠がかかっています。 おや? 錠の左下に何か貼ってあります。初点記念額?

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/125秒。 f/8  4.3mm(24mm相当) ISO100

「初点記念額」のわけがない! 「漁港占用許可済証」???・・なんだ これ??
少なくとも「初点記念額」やその類ではないことは想像がつくが気になる。
少し横道へ。
新潟県のホームページから辿って漁港課へ。
それによると概要ですが、灯台の建っている場所は漁港の一部であり、その場所に建物を建てて占用する場合は申請、許可が必要になるって事らしいです。このシールは許可済みですよの証ですね。
良ーく見ると・・・ 許可番号 H31 3 8 付け 新潟県漁第 ※▽§Θ(解読不明) 号
          許可期限 H34 3 31 まで
と油性ペンかなんかで書かれていた跡が読み取れます。
「H」は「平成」と読むと「平成34年」。元号が変わりましたので「令和4年」。
このブログを書いているのは令和4年7月7日・・アッ!今日は七夕だ!・・孫娘に七夕に使う笹を用意するって約束してたっけ! 笹って竹の事か??・・・話が横道へ。


話を戻して・・なんだっけ?・・そーだ、だからすでに許可期限は過ぎているのだ!
だからなんだってんだ・・・とにかく「初点記念額」ではなかった。
「初点記念額」はやっぱり廃止とともに外されちゃったのかな。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/80秒。 f/8  17mm(95mm相当) ISO100

右側面です。「初点記念額」らしきものをメっけました。
それにしても狭い。灯台の周りは人ひとりが通れるくらいの幅しかありません。
足元を見ないでそっくり返るとそのまま後ろへひっくり返りそう。
カメラを両手に持って思いっきり手を伸ばす体勢も安定悪し。
仕方ありません。少し階段を下りて灯台から離れ、チェーンに体を預けて撮りましょう。

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/160秒。 f/6.3  5mm(28mm相当) ISO100

斜めになっちゃいましたね。
こんにちは。あなたに会いたくて訪ねてきました💛
お役目は廃止になったようですが灯台は残してもらえることになったんですね。良かった💛

撮影情報  Nikon COOLPIX P900 1/40秒。 f/8  39.3mm(220mm相当) ISO100

能生灯台は2016(平成28)年7月12日に「恋する灯台」として認定されと書きましたが、この灯台、他にも2021年に日本財団「海と日本プロジェクト」が手掛ける全国の灯台を擬人化したプロジェクト「燈の守り人(あかりのもりびと)」にも選ばれたんですね。能生港灯台のキャラクター名は「朱一郎(しゅいちろう)」ですって。「ポスター」もカッコイイですよー。
ただ、ポスターの下に「Noko todai」って文字が・・間違いではありませんが違和感有り。
灯台以外にも色んな灯台キャラクターがいますので興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

今日は廃止された灯台さんから多くの事を学ぶことが出来ました。

灯台さん  ありがとう!会えてよかった!また会えたらいいな。

さて、帰ることにしましょう。
次はどこの灯台へ行きましょうか。        「灯台リストへ」

スポンサーリンク
デジイチの上サイドバートップ
デジイチの上サイドバートップ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする