デジタル一眼レフカメラ キャノンEOS Kiss X7i を対象としてMENUボタンで設定する静止画撮影2の中の上から3段目「MWB画像選択」についての学習の続き その3です。
MWB:マニュアルホワイトバランス(Manual White Balance)を学習する上に前回と前々回に渡ってホワイトバランスって何だろう? なぜ「白」を重要視するんだろう「白」って何?を色々と調べてみました。
ホワイトバランスについてはこちら「ホワイトバランス設定による差を確認してみました」も参考になれたらと思います。
それでは本題に戻って使用説明書の137ページと138ページに従って進めてみます。
ホワイトバランスをマニュアルでやるってチョット難しそうですね。わずか2ページですから先ずはシッカリと読んでからにしてみます。
気にかかる部分がふたつ。ひとつ目は138ページの注意事項です。「標準露出」って言葉です。
調べていたら Panasonicさんのホームページに良い記事が載っています。「標準露出(アンダー/オーバー/適正)」です。すごく分かりやすいですよ。
気にかかるもう一つは138ページの補足事項です。抜粋転記させていただきます。
白い被写体の代わりに、市販のグレーチャートや18%標準反射板を撮影すると、より正確なホワイトバランスにすることが出来ます。
ニコンさんのホームページを見ると18%標準反射板は露出設定用であってホワイトバランスのプリセット用には適していません。って明記しています。
もうひとつ グレーチャートを販売している 銀一(ぎんいち)さんのホームページでは反射率18%のグレーシートは露出設定用、裏面の反射率50%のライトグレーシートはホワイトバランス設定用と書いてあります。
「ホワイトバランス設定による差を確認してみました」の中にもありますが、白い紙と18%標準反射板の差は人の目で見ても大きく違います。これだけ差があってもOKだったら、なんでもOKみたいに思えるんですが、これも私の知識不足からでしょうか。
そのへんも含めて実際に撮影テストをしてみましょう。
その前に条件設定の確認です。この条件は「ホワイトバランス設定による差を確認してみました」で行ったテスト条件と同一です。
1、撮影する部屋は遮光カーテンによって外光を遮断。
2、ストロボ、フラッシュは使用しない。
3、室内の照明は昼白色 色温度:5000K Ra85
4、モードダイヤル設定 マニュアル露出
5、撮影設定 シャッター速度:1/60秒 露出:f5.6 ISO感度:800
6、被写体撮影時のホワイトバランス 使用説明書に「ホワイトバランスはどの設定でも構いません。」と記載されていることから白熱電球(約3200K)とした。
先ずは比較用としてホワイトバランス「オート」の場合です。
左側が設定用とした被写体です。右側はその設定で撮影したチャート紙です。
被写体 反射率98%のコピー用紙の場合です。
被写体 反射率50%の銀一 ライトグレーの場合です。
被写体 反射率18%の銀一 グレーの場合です。
被写体 Nikon18%標準反射板の場合です。
設定用被写体の色の差は大きく異なっていますが、撮影したチャート紙ではチョット明るさが違うかなって感じではありますが、はっきりとは見て取れませんでした。
MWB マニュアルホワイトバランス。オートでもかなり忠実に白いものを白く撮り込む事は出来るのですが、オートでは出し切れない場合なんかに使う機能のようですね。
今では優秀な画像処理ソフトがありますから、後でなんとでも自分の気に入るように調整が出来てしまいます。
いくら優秀な画像処理ソフトがあるとしても写真撮影の腕を磨くには先ずは「基本は現物に忠実に撮り込む力を付ける」なんでしょうね。
でも、画像処理ソフトの「Photoshop」や無償で入手可能な画像処理ソフト「GIMP」も私の使用しているパソコンのデスクトップにデンとかまえていて毎回のように使用し助けられているのは私だけでしょうか。(^^;)
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