灯台を訪ねて- 松前灯台 Matsumae

松前灯台(まつまえ とうだい)

北海道松前郡松前町(ほっかいどう まつまえぐん まつまえちょう)にある灯台です。

航路標識番号(国際番号) 0641
位置(緯度経度) 41 25.1N, 140 05.3E
灯質 等明暗白光 明3秒 暗3秒
灯高(平均水面から灯火中心:m) 25
光達距離(M:海里(1M=1852m)) 12
構造 白塔形
高さ(地上から構造物頂部:m) 6.8
備考 明弧 217° ~ 119°
訪問日 2019年 9月12日
マップコード 1144 281 841*78

ちなみに灯質欄の「等明暗白光 明3秒 暗3秒」とは?

海上保安庁さんのホームページの中に分かりやすいページがあります。
灯光の色と光り方(灯質)」をご覧ください。
「点灯時間と消灯時間が等しく点滅するもの」
この灯台の場合を図にしてみましょう。 光の色は白色です。

明3秒 暗3秒
←   1周期6秒    →

「明3秒 暗3秒 」計6秒を1周期として繰り返すこととなります。

灯台の位置です。

灯台は小高い丘の上に建っています。
上のグーグルマップで見て頂ければ分かるように灯台の周囲はぐるっと歩けば回ることが出来るようです。ただ、一部は造船所の私有地みたいになっています。
どこに登り口があるんだろうと車に乗ってアッチコッチから見ても分かりません。
車から降りて歩いて灯台の周りを探します。

小さな丘です。灯台の近くまで行ったら灯台を見上げる写真ばっかりとなってしまうと思って少し離れた場所から撮っておきましょう。
四角い建物の上に四角の灯塔が見えます。灯ろうは八角形。
なんだか薄汚れて見えます。

玻璃板(ガラス板)が汚れて曇っているように見えます。
あまり見たことのない灯器です。第一管区海上保安本部さんの情報では高光度LED。電源は購入電力・蓄電池となっていました。

灯台への登り口。灯台の周りを徒歩で2周して見つけることが出来ました。
グーグルマップを拡大して見ると灯台の北東に赤い屋根が見えます。小さなお社です。
下の写真では左側の電柱の支え柱の下に見えています。そこへ向かって歩きます。道などと言えるほどの物ではなく、人の踏み跡らしき物を探して進みます。小さなお社の正面はこちら側を向いています。お社の正面まで行ったら右へ登ります。階段なんてありません。崩れ止めに石が少し敷いてある程度。それも雑草に隠れて良く分かりません。灯台への踏み跡を探しながら登ります。雨上がりのせいか足元が濡れて今にも滑り落ちそう。両手も使って慎重に。

登り切って灯台の敷地内へ。振り返ってみます。入り口の柱のアッチコッチに亀裂や割れがあります。
敷地内に入る時にこの柱を頼りに手を掛けて登ったのですが壊れなくて良かった。(;´Д`)

敷地内入り口すぐ横に4m四方程度の大きさのコンクリート製構造物があります。
国土地理院さんの地図記号では電波塔(でんぱとう)となっているのですが、中には何もありません。
写真右下には小さな日時計を置いていたようなの台座柱のようなものが?

灯台へ進みます。手前にあるのはかつて灯台守と呼ばれていた職員さん達が暮らしていた宿舎でしょうか。 今でこそ灯台の建っている弁天島は防波堤で陸続きですが以前は陸と離れていたのだとしたら宿舎は必須ですよね。
この建物にはガラス窓が多くあります。屋内を見ることの出来る窓もありました。
屋内の写真を載せてしまうとクレームが付きそうなので遠慮します(;^_^A
建物の向こうに灯台の頭部が見えています。

近くで見ても灯ろうの玻璃板(ガラス板)は曇っています。
雨上がりの影響でしょうか灯室内と外気との温度差で結露でもしているのでしょうかね。
そんな結露対策なんてしているはずですが。
八角形の灯ろうとそれに続く屋根の形状がアンティークで素敵。
写真右下角に見えているのは通ってきた宿舎です。

ここから少し爺の妄想が始まります。聞き流して下さい (;^_^A
灯台と宿舎の間は幅2mほどの間隔があります。
これだったら宿舎と灯台との行き来が楽になるように繋げちゃえばって思ったのです。
だって北海道の冬、風雪の厳しい時にこんな間隔だって行き来は大変ですよね。
・・・・・まてよ。もしかしたら地下で繋がってんじゃないかな?

灯台を海側から見ると2mほどの段差があります。
宿舎と地下で繋がっていても不思議はないよね。
灯台の中に入って見たいな。特別参観会なんてやってくれないかな。
でも周囲のコンクリートは亀裂や欠けが多くて汚れもひどくって廃墟マニアが好みそうな感じですから無理なんだろうな。まともな登り道もないし。
爺の妄想はここまででした。

初点記念額に挨拶します。・・・・・ありません?
灯台好きの先人の情報ではこの場所に貼ってあったはずなのですが見当たりません?
もしかして剥がれ落ちたのかなと思って足元を探しましたがありません。
どうしちゃったんでしょうね。

初点記念額の代わりじゃないですが情報です。
情報元は「燈光会」さんの会誌「燈光」です。

明治22(1889)年9月1日 福山灯台を設置、木造。管理初年報では福山港弁天島灯台。

大正12(1923)年11月1日 福山灯台を改築、コンクリート造四角形白色塗。

昭和  5(1930)年1月15日 福山灯台を変更、電化。

昭和17(1942)年4月29日 福山灯台を松前灯台に変更。

おまけ 函館市中央図書館さんのデジタル資料館に年代ははっきりしませんが古い絵葉書がありました。「福山辨天﨑燈臺」となっています。
難しい文字ですね。今風に書きますと「福山弁天﨑灯台」です。
ちなみに「福山」とはって思って調べてはみたのですが良く分かりませんでした。
参考までに「レファレンス協同データベース」が最もわかりやすいので興味のある方はご覧ください。

RICOH THETAの360° 画像です。

松前灯台 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

灯台さん  ありがとう!会えてよかった!また会えたらいいな。

さて、帰ることにしましょう。
次はどこの灯台へ行きましょうか。        「灯台リストへ」


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